能座の棚田(のうざのたなだ)
つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~
令和元年に棚田地域振興法が施行されたことを受けて、「日本の棚田百選(平成11年認定)」に続く全国の優良な棚田を、農林水産大臣が改めて認定する取り組みです。全国271棚田が選定され、そのうち養父市からは3棚田が選ばれました。
「能座の棚田」はそのうちの一つで平成6年に基盤整備が完了しましたが、時が経つにつれて過半が休耕田となりました。養父市が農業特区になり、協力する企業の力を借りて休耕田を活用し、棚田を蘇らせました。今では、金色の稲穂が実り、美しい景色が人々に活力を与えています。
棚田の維持には急斜面や広大な範囲での草刈り作業が欠かせず、草刈り隊が組織されています。美しい景観を保つためにはコスモスや菜の花、ポピーなども栽培されます。また、国指定天然記念物の「たきのやのヒダリマキガヤ」は800年の巨樹で、かやの実を拾って販売活動が行われています。旧建屋村では耕作者が協力し、地域振興を図るために棚田地域振興法の指定地域となりました。
国指定天然記念物 建屋(たきのや)のヒダリマキガヤ
私達就労継続支援A型事業所ほまれ・やぶは、能座の畑、田の管理で、防護柵のつた切りや、農作業のお手伝い、黒豆の収穫から脱穀、選別等の依頼を賜り、美しい能座の棚田を守る活動の一環を担っています。